温度 T が時間 t のみの関数 T ( t ) である時、温度 T の時間変化は微分の形で表せ、微分は次式で定義される。
温度 T がそれぞれ独立な時間 t 、座標 x 、 y 、 z の関数 T ( t, x, y, z ) である時、ある決まった座標( x 、 y 、 z が一定)での温度 T の時間変化は偏微分の形で表される。偏微分は次式で定義される。
多変数関数での全微分 dT ( t, x, y, z ) は全ての変数の微小変化に対する変化量として定義される。
関数 T ( t, x, y, z ) は任意の時間、任意の位置での温度を表している。時間、座標に対する温度の変化が全て分かれば関数 T ( t, x, y, z ) の形が分かる。 例えば、現実ではまずありえない変化ではあるが、温度が時間とそれぞれの座標に対して単調に変化するとし、次式で表されるとする。
より詳しい内容を学びたい人にはスミルノフ高等数学教程 I巻[第一分冊], スミルノフ, 共立出版, 1958.を薦める。
2015年7月24日 椿 耕太郎