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- エントロピーの変化は式(4.6)
により表されるので熱が奪われる物体Aのエントロピー変化
A
は次式で表される。

A
熱が与えられる物体Bでは次式となる。

A
全体のエントロピーの変化
total
は物体Aと物体Bの変化を足せばよいので次式となる。
ここで準静等温過程では熱が伝わる物体間には温度差がないので
A
B
となる。上式に代入すると次式が得られる。

total
以上のように、可逆過程である準静等温過程では全体のエントロピーは変化しない。
- 前問と同様にエントロピーの変化は式(4.6)
により表されるので熱が奪われる物体Aのエントロピー変化
A
は次式で表される。

A
熱が与えられる物体Bでは次式となる。

B
全体のエントロピーの変化
total
は物体Aと物体Bの変化を足せばよいので次式となる。
ここで、熱は温度の高い物体から低い物体に伝わるので
A
B
となる。このことと上式より次の関係が成り立つ。

total
以上のように、通常の熱が伝わる不可逆過程では全体のエントロピーは増加する。
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