準静等温過程では、前後の状態で決まる最大の仕事を取り出すことができる(5.3.2節
)。前後の状態で決まるため、ある状態量の差が仕事となると考えられる。状態1から状態2で仕事
[J]をやり取りする過程において、この状態量をヘルムホルツ(Helmholtz)の自由エネルギー[J]として以下のように定義する。
ヘルムホルツの自由エネルギーは、その状態で潜在的に持っている等温過程において取り出せる仕事の最大量を表している。ヘルムホルツの自由エネルギーの差が、等温過程において取り出すことができる仕事の最大量となる。
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