現実の現象は全て不可逆である。例として次のようなものがある。
- 水に砂糖を混ぜる。
- コーヒーにミルクを混ぜる。
- 熱いお茶が冷える。
- 金属の弾性変形。バネに初速度を与えて縮んだ後に元の位置に戻っても、与えた速度よりも遅い速度となっている。金属の変形時や空気中であれば空気抵抗により熱が発生するため運動エネルギーが減少する。
- コンピュータ上でのデータの取り扱い。ファイルの可逆圧縮などデータの変化のみを見ると可逆であるかのように思えるが、コンピュータを含めた現象としてはCPUが電気を消費し発熱してデータの処理をしている。この逆の現象としてはCPUが熱を周囲から奪い発電し逆のデータ処理をすることになる。このような現象は起こり得ないため、不可逆である。
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