冷凍機・ヒートポンプを効率よく運転するには

冷凍機・ヒートポンプでの消費エネルギーを減らす為には、圧縮機での仕事を減らせばよい。低温熱源と高温熱源の温度差に応じて最低限必要な圧力差が決まり、必要な仕事が求まる。そのため、空調機器では熱源の温度を変えることにより消費エネルギーを減らすことが出来る。冷房であれば、低温熱源は室内の空気、高温熱源は大気である。大気温度は変えることが難しいが、室内温度は空調機器の設定温度で容易に変えることが出来る。冷房であれば設定温度を高くすることで低温熱源温度が高くなり必要な仕事、すなわち消費エネルギーを減らすことが出来る。

冷媒高温部と冷媒低温部ではそれぞれ熱源と冷媒で熱をやり取りする。熱を伝えるには必ず温度差が必要となる。冷媒高温部では高温熱源よりも冷媒の温度を高く、冷媒低温部では低温熱源よりも冷媒の温度を低くしなくてはならないため、冷媒高温部と冷媒低温部での冷媒の温度差は熱源の温度差よりも大きくなる。冷媒高温部と冷媒低温部でのそれぞれの熱源と冷媒の温度差が大きければ、冷媒高温部と冷媒低温部での冷媒の温度差も大きくなり圧力差も大きくなるため圧縮機で大きな仕事が必要となる。

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