可逆サイクル(可逆熱機関と可逆ヒートポンプ)
図2.5の可逆サイクルは一重線の矢印の方向に熱と仕事が作用すると熱機関として動作し、逆向きの二重線の矢印の方向に熱と仕事が作用するとヒートポンプとして動作する。この熱と仕事の矢印が全く同じ大きさで方向のみを変えられるサイクルは、逆の動きが可能なので、可逆熱機関や可逆ヒートポンプと呼ばれる。ここではまとめて可逆サイクルと呼び、図2.5のように丸みのある四角で表す。
可逆サイクルは理論上のサイクルで、実際に作ることはできない。
図2.5中にも示した式(1.20)と式(1.25)から可逆熱機関(可逆ヒートポンプ)においてはヒートポンプの成績係数は熱機関の効率の逆数で表され、どちらかが決まればもう一つも決まり、熱機関の効率とヒートポンプの成績係数は反比例の関係にある。
トップページへ
この図を含む文章の著作権は椿耕太郎にあり、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に公開する。最新版およびpdf版はhttps://camelllia.netで公開している。