Next: 2.1.3 対数-線形 片対数グラフ
Up: 2.1 対数グラフ
Previous: 2.1.1 線形-線形グラフ
2.1.2 線形-対数 片対数グラフ
軸が対数の片対数グラフでは図8のようになる。
線形の式(2)を変形する。
を代入し、両辺の10の対数を取る。
と
は対数関数に近い形となり、図8の線形関数を表す黒線は線形-線形グラフ(図7)の対数関数(緑線)と近い上に凸の曲線になっている。
べき関数の式(3)を変形する。
を代入し、両辺の10の対数を取る。
と
は対数関数となり、図8のべき関数を表す赤線は線形-線形グラフ(図7)の対数関数(緑線)と近い上に凸の曲線になっている。
指数関数の式(4)を変形する。
を代入し、両辺の10の対数を取る。
と
が線形の式となっているので、図8の指数関数を表す青線は直線となっている。縦軸は対数であるので、10倍になると
が1増加する。変換後の式から、
が100増加すると、
は4.139増加することが分かり、グラフでも、
が100増加すると、
は4.139増加していることが分かる。定数
、
で表した指数関数の同様な変形は次式のようになる。
グラフから読みとれる傾きが
、切片が
である。このことから読みとった傾きと切片から元の関数の
と
を求めることが出来る。
対数関数の式(5)を変形する。
を代入し、両辺の10の対数を取る。
図8に示すように対数関数を表す緑線は凸の曲線となる。
Next: 2.1.3 対数-線形 片対数グラフ
Up: 2.1 対数グラフ
Previous: 2.1.1 線形-線形グラフ
関連する記事
・この記事の新しい版
対数グラフ 2020.03.25版
この図を含む文章の著作権は椿耕太郎にあり、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際 ライセンスの下に公開する。最新版はhttp://camellia.thyme.jpで公開している。