熱力学的温度と可逆サイクルの効率
前節の(式(17))をSI(国際単位系)では基本単位である熱力学的温度(絶対温度)(単位はK(ケルビン))として定義されている[1][4]。
また日常使われる摂氏温度[℃]は国際的にSI(国際単位系)の組立単位として絶対温度[K]により次式で定義されている[4]
23。
この熱力学的温度で表現すると、温度
[K]と温度
[K]の二つの熱源で動作する可逆熱機関の熱源とやりとりする熱量[J]と熱量[J]の関係は次のように熱力学的温度(絶対温度)の比で表される
24。
変形し次式の様に表すこともできる
25。
式(5)
と式(20)より、温度
[K]の熱源と温度
[K]の熱源(
)で動作する可逆熱機関の効率は次式(24)で表される
26。
脚注
- 23
- 関数と摂氏温度[℃]の関係は次式で表される。
- 24
-
関数
は次のように表される。
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(18) |
- 25
- 絶対値を外すと[J]と[J]は熱機関(ヒートポンプ)に対し入る向きと出る向きと伝わる方向が逆であり、符号が逆となるので次式となる。
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(20) |
- 26
-
関数
は次のように表される。
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(22) |
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