カルノーサイクルは準静等温過程と可逆断熱過程の組み合わせであるので、熱源との熱のやりとりは準静等温過程でのみ行われる。
高温側の準静等温膨張過程(3→4)と低温側の準静等温圧縮過程(1→2)でのエネルギーの保存式はそれぞれ次のように表される。
理想気体の内部エネルギーは温度のみの関数であるので、等温過程では変化しない。よって上式はそれぞれ次のように表される。
上式で示されるように、仕事を求めれば熱源と交換される熱の大きさが分かるため、準静等温過程における仕事を求める。
上式と式(C.3)より次の式が求められる。
同様に低温側の準静等温圧縮過程(1→2)についても計算すると次式を得る。
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