次に可逆断熱変化での関係を求める。
まず、理想気体の内部エネルギーの変化が等積比熱により求められることを示す。
内部エネルギーを温度
と体積
の関数として
として表すと、他変数関数の微分の定義より次式が得られる。
次に断熱過程においてサイクルの内部エネルギーは仕事によってのみ変化するため、次式が成り立つ。
上式の右辺の
は定数であるので、左辺の
は常に同じ値をとることが分かった。
常に同じ値をとることから、断熱過程の前後では等しくなると言える。この関係を断熱過程(2→3)で考えると次式を得る。
同様に断熱過程(4→1)では次の関係が成り立つ。
式(C.7)を式(C.8)で割り次の関係を得る。
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