- 可逆熱機関から水へ伝わる熱量
[J]、水の絶対温度
[K]、物体に伝わる熱量
[J]、物体の絶対温度
[K]の関係は式(2.12)
より次のように表される。
求めたい物質の温度を左辺とした式に変形し値を代入する。
- 基準温度であるネオンか水のどちらかと、温度のわからない物体間で可逆の熱機関を動作させる。ネオンと温度のわからない物体間で可逆サイクルを動作させると、可逆サイクルからネオンへ伝わる熱量
[J]、物体に伝わる熱量
[J]、物体の絶対温度
[K]の関係は式(2.12)
より次のように表される。
上式を変形し、物体の温度は次式で求められる。
水を基準とした場合には次式となる。
伝わった熱量を測定し、その比を求めて上式に入れることで温度を求めることができる。図3.6に示すように参照する物質(水またはネオン)と可逆熱機関が温度計となり、熱量
[J]と
[J]または
を読み取り上式へ代入することで温度を測定できる。3.3
- 前問と同様、式(2.12)
よりネオンを基準とすると次式が成り立つ。
水を基準とすれば次のようになる。
脚注
- 3.3
- 物体と参照物質のどちらを高温側にするかは、物体の温度によって変える。
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