熱力学的温度と可逆サイクルの効率
前節の(式(2.9))をSI(国際単位系)では基本単位である熱力学的温度(絶対温度)(単位はK(ケルビン))として定義されている[][]2.11。
また日常使われる摂氏温度[℃]は国際的にSI(国際単位系)の組立単位として絶対温度[K]により次式で定義されている[]
2.12。
この熱力学的温度で表現すると、温度
[K]と温度
[K]の二つの熱源で動作する可逆熱機関の熱源とやりとりする熱量
[J]と熱量
[J]の関係は次のように熱力学的温度(絶対温度)の比で表される
2.13。
変形し次式の様に表すこともできる
2.14。
式(1.24)
と式(2.12)より、温度
[K]の熱源と温度
[K]の熱源(
)で動作する可逆熱機関の効率は次式(2.16)で表される
2.15。
脚注
- 2.11
- 熱力学的温度(絶対温度)の詳細は3.2節
に記す
- 2.12
- 関数と摂氏温度[℃]の関係は次式で表される。
- 2.13
-
関数
は次のように表される。
|
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(2.10) |
- 2.14
- 絶対値を外すと
[J]と
[J]は熱機関(ヒートポンプ)に対し入る向きと出る向きと伝わる方向が逆であり、符号が逆となるので次式となる。
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(2.12) |
- 2.15
-
関数
は次のように表される。
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(2.14) |
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