床の上の荷物に力を加え仕事を作用させると動き出す。このとき熱力学第一法則からエネルギーが保存され、仕事は運動エネルギーへと変わることから運動エネルギーの大きさを求めていく。
図1.7のように、速度[m/s]で運動している(状態0)質量[kg]の物体に力[N]で仕事[J]をして速度が[m/s]に変化した(状態1)際のエネルギーの変化を示す。状態0での運動エネルギー[J]からされた仕事分[J]だけ運動エネルギーが増加し、状態1での運動エネルギー[J]となる。
この
[J]が運動エネルギーである。仕事をされることにより物体の運動エネルギーは増加する。
運動エネルギーは直線的な運動(並進運動)だけではなく、太陽の周りを回る地球のように円運動(公転)をしている物体や、地球の自転のように回転している物体も保有している(図1.8)
1.3。
脚注
- 1.3
-
角速度により回転している物体の回転による運動エネルギーを次式のように表すことができる。
回転は重心を通る軸を中心とする。物体形状と軸の向きで、同じ回転速度でもエネルギーが異なる。
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