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時間あたりに伝わる熱の量(伝熱量)として、熱伝導による伝熱と熱輻射による伝熱が考えられるが、熱伝導のみを考慮する。
熱伝導による伝熱量
[W]はフーリエの法則より次式で表される。
|
(2.159) |
ここで、
は面積[m
](式(2.5)-(2.10)
)、
は熱伝導率[W/(Km)]である。
上式より、コントロールボリュームのそれぞれの面における熱伝導による伝熱量を求める。
-
軸に垂直
面左
-
-
軸に垂直
面右
-
-
軸に垂直
面下
-
-
軸に垂直
面上
-
-
軸に垂直
面後
-
-
軸に垂直
面前
-
上六式から、まずそれぞれの軸に沿った出入を求める。
の各軸にそってコントロールボリュームから出て行く方向が負、入る方向が正になるように符号を加え、向かい合う面を足し合わせる2.23(2.1.6節
)。
-
軸に沿った出入
- 式(2.161)
式(2.162)
-
軸に沿った出入
- 式(2.163)
式(2.164)
-
軸に沿った出入
- 式(2.165)
式(2.166)
xyz軸での出入の総和、式(2.167)
式(2.168)
式(2.169)をとる。ここで、全ての項がコントロールボリュームの体積(
)で括られているため各境界面での区別はせず(2.1.7節
)、下付きを外す。コントロールボリューム全体での時間あたりに伝わる熱は次式で表される。
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