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保存の対象として以下のエネルギーを考える。
- 運動エネルギー(運動している物体が持っているエネルギー)
- 位置エネルギー(重力によるエネルギー)
- 界面エネルギー(界面を持つ流体間でのエネルギー ここでは考慮しない)
- 内部エネルギー(系の持っているエネルギーから、運動・位置・界面エネルギーを除いたもの。主に顕熱
と潜熱であるが、ここでは顕熱のみを考慮する。)
ここで
[kg]は保存対象の質量、
[m/s]は速度、
[m/s
]は重力加速度、
[m]は基準からの高さ、
[J/(K
kg)]は定積比熱、
[K]は温度である。
エネルギーの保存式は閉じた系では内部エネルギー
[J]のみを考慮し熱力学の第一法則より次式となる。
ここで、
[J]は系の保有する内部エネルギーの変化量、
[J]は熱、
[J]は仕事である。この系の内部エネルギーの時間変化量は、時間あたりに伝わる熱
[W]と時間あたりの仕事
[W]で次のように表される。
|
(2.92) |
今は開いた系(流れ系)を考えているので、上式(2.93)
の左辺の全エネルギー(運動・位置・内部エネルギー)の時間変化と右辺の“時間あたりに伝わる熱”、“時間あたりの仕事”に右辺の対流により運ばれる運動・位置・内部エネルギーが加えられる。“時間あたりに伝わる熱”と“時間あたりの仕事”が式(2.4)
における“境界面での作用による出入量”に、“生成エネルギー”が“体積に対する変化量”に対応する。このことから、エネルギー方程式は次のように書ける。
式(2.94)
の各項について考えていく。その際、生成エネルギーは考慮しない。
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